こんにちは、マローキャットクリニックの谷内です。涼しい日が出てきましたが、まだ暑いですね。みなさんも体調にお気をつけください。
今日は毛玉についてのコラムです。
被毛につく毛玉は長毛種の猫ちゃんにとってはとても厄介なものです。毛玉は人間で言えば髪の毛が絡まっている状態です。女性は想像しやすいと思いますが、髪を長時間結わえていると頭痛がすることがありますよね。猫ちゃんも毛を引っ張られているような状態ですので、かなり不快であると考えられます。
毛玉を放置していると皮膚炎になったり、触られるのを嫌がるようになります。皮膚が荒れることで皮膚のバリア機能が破綻し、細菌性皮膚炎になることもあります。
サマーカットを年1回だけ行い、それまで毛玉をつけっぱなし…というのは猫ちゃんにとってとてもストレスですので、毛玉が出来たら病院でバリカンをかけてもらうようお伝えしてください。特に腋、内股はグルーミングがしにくいので毛玉ができやすいです。肥満や関節炎の猫ちゃんはさらにグルーミングが難しくなるので、お腹や腰まわりにも出来ます。
予防はこまめにブラッシングをすることです。ブラッシングを嫌がる子も多いので、ブラッシングのあとに必ずご褒美をあげるようにしましょう。
毛玉を吐く子も多いと思います。本来であれば便で出るのが体にとって負担が少ないはずです。しかし、多くの毛玉が腸に流れてしうと腸閉塞を起こして最悪の場合なくなってしまうことがあります。ですので、胃の中で毛玉が溜まったときに吐き出す週間を持っているのでしょう。猫は吐きやすい生き物と言われるのはこのためです。便でスムーズに出るほうが嘔吐で苦しまなくて良いですし頻回の嘔吐で胃炎・食道炎になる可能性もありますので、予防できるならしてあげたほうが良いと思います。
予防はこまめにブラッシングすることです。被毛の毛玉と同じですのでできる方はチャレンジしてみましょう。毛玉を便で出しやすくするサプリメントなどもありますので、気になるようでしたらご相談ください。